METAL SAGA 〜砂塵の鎖〜 -メタルサーガ-
鮮度が落ちないうちに、というか脳が軽いうちに書いてしまおう。
100時間ほどやりっぱなしで得た感想。
まず、素直に面白かった。この投げっぱなし感が大好きだ。以下、雑感、システム、ストーリー、その他、不満、総括の順で。
何より最近のゲームを初めてからくそだるいオープニングを強制的に見せられ操作可能になるまで何時間かかんだよ!こんなゲームバッカリかよコンチキショウ!って人には無条件でオススメしとこう。開始30秒でエンディングは伊達じゃなかった。
―――
チュートリアルなんぞ一切ないが、やっぱりそんなもんは必要ないのだと再度認識した。そこには懇切丁寧に説明してくれるゲームマスターなんぞ存在しない。ゲームボードと親切な人を混同するなガキめ。みたいな。フィーリングまたはインスピレーションで世の中が理解できない人間は難解な言語で書かれたマニュアルという古文書を紐解く儀式をやってから遊べ、または死ね。と言いたい。それもできなければ両目をつぶってガクガク震えながら土下座して教えてくださいと俺様に言って見ろフーアァハッハハハアアー!
話がずれまくった。まぁ、レゲー好きはこの楽しさが伝わると思う。
―――
ゲームシステムは紋切り型のRPG。「前人未踏のシステムを開発しました!」というタイプではない。街というシンボルがありフィールドがありダンジョンがありワンダリングモンスターが徘徊しダンジョンの内部にはデカモンスターが待ってる。そこにはプリレンタリングムービーで表現されるような高解像度の自然があるわけでもなくただただ砂漠が広がっている荒廃した世界。そこを戦車でギャリギャリ蹂躙するわけだ。
―――
ストーリーはほぼ存在しない。やりたいことをやりたいようにやるだけ。何かに似ているとしたら近年乱発されているイベント消化型MMORPGかな。
難易度はヌルい。もっと言えば激ヌルの部類に入る。調整不足という単語が浮かばないでもない。最大限好意的に解釈すれば周回プレイを前提に作られているという考え方も出来る。敵からの逃亡も100%成功する。その弊害でキャノンダッシュ*1なんつうある意味外し技が出来てしまうのはある意味前作通り。
―――
他RPGに無い要素として賞金稼ぎのRolePlayが出来る。稼いだ金は何に使うかというと酒か女かドラッグか、という流れ。*2各街に存在する女性NPCにほぼ無制限に貢げるってのは男の夢か。無論その見返り及びイベントは皆無。前作と比べて贈れるキャラが倍増したのは時代の流れなのかなとも思う。戦闘に参加できない女性@現地妻的なニュアンスを醸し出してて良い。キャラのほかにも施設に進呈出来、あしながおじさんプレイも可能。もちろんこちらも付随するイベントなんてありゃしない。
―――
不満点は無くも無い。イベントがイマイチ薄味、というかバリバリ作りかけで放置しちゃった感が漂いまくってるのは正直ツライ。プログラムの完成度も高くない。インターフェースも共通化されていない。ロード時間も長い。Now Loading画面なんて久しぶりに見た。フリーズが発生するのは問題外。音楽も一部を除いてなんだか落ち着いてしまった。お尋ね者サウンド*3は燃えて良いんだが。SE*4もヘボくなっている。ドッグシステムの「ビュイーン」とか敵の攻撃を装甲で止めた「パキーン」とかもんのすごいショボくてヘコんだ。
―――
その気になればいつでも終わらすことが出来るのでとりあえずエンディング見て終わった気持ちにしてやる気が出るまで放置。とか出来るのもいいな。積みゲーにするにしても一区切り出来る。
本作、キャラゲーと正統派RPGとの狭間に居るような気がしたりするのはどうなんだろなあ。俺はいちオタとしてそういう要素を否定なんて出来ないわけだけど。どっちに転んでもこのテイストを保ってくれるのであれば次回作も期待して良いが・・・はてどうかな。両方の要素が生きていれば文句は無いのだけれども。
こんなとこか。アンケートはがき出しておくか。こんなもん出すのも数年ぶりだ。